| Sampling Rate Converterの比較 |
|
特殊な場合を除いてサンプリングレートの変換は音質劣化をもたらす厄介なものだと言ってよいでしょう。 多くの場合、フォーマットを便宜上合わせなくてはならないからリサンプリングするわけですが、実はこの変換により音質は大きく変化、劣化してしまう場合が非常に多いのです。 これは意図しない変化ですので出来るだけ変化しないことが望ましいはずです。 一番問題が出やすいのは48kHz-44.1kHz間の変換です。 ハイサンプリングからの変換でも96kHzから44.1kHzへは音質の変化が大きいようです。 幸いなことにSamplitudeに搭載されているサンプリングレート・コンバーターはかなり優秀なものですので、大きな問題が出ることは少ないでしょう。 開発陣もそのことには自信を持っているようです。 しかし、音には多分に好みがあるので致し方ないことですが一部では不満も聞かれます。 公式フォーラムのSample Rate Conversionスレッドではあからさまに良くないと言っている人もいます。 そこにも書かれていますが、フリーソフトでも精度の高いソフトが出ています。 もしSamplitudeのSRCが気に入らなかった場合は -シームレスに扱える便利さは諦めなくてはいけませんが- それらのソフトを使うことをお勧めします。 音の良さ、というのは表現しづらいものではありますが、サンプリングレート・コンバートはオリジナルを出来るだけ変化させることなく変換することが目的ですので、変換精度が大きな目安になるはずです。 要するにオリジナルと近ければ近いほど良いという考え方です。 表記の無いものはどのソフトも最高品質、(設定できれば)ディザ無しで測定しています。 特殊な方法を使用した場合はその旨、明記しています。 画像ファイルの大きさを考えてフレームによる分割表示を採用しています。 もしフレームで表示されていない場合はこちらをクリックしますとフレーム表示になるはずです。 下の表から比較したいものを左右それぞれ選んでください。 デフォルトでは左にオリジナル、右にSamplitude 7.2が表示されています。 じっくり比較したい場合はフレームの境目をドラッグして下の画面を広げてご覧ください。 Samplitudeは23kHzの結果が若干良くないです。21.1kHzの漏れノイズが多めに出ています。 しかしインパルスの変換ではかなりの精度が出ています。 ディザは代表的なものとしてpow-r#2を使用して測定してみましたが、可聴帯域のノイズが見事に減っています。 10kHz以上の帯域で逆にノイズが増えていますが、これは付加されたディザノイズだと思われます。 pow-rが公開している資料とも一致します。 SSRC High Precision 1.29は全体的に非常に優秀。 これは一度試してみる価値があります。 自分は常用しています。 公式フォーラムでSamplitudeのSRCは駄目だ、といっていた人が数々のSRCをテストした末にたどり着いたr8brainですが、確かにかなり優秀です。 インパルスだけは芳しくない結果になっていますが、可聴帯域のノイズの少なさはダントツです。 このあたりが音に効いているのかもしれません。 もちろんサイン波やインパルスの測定結果と複数の音が複雑に入り乱れる音楽の場合の音質とが直結するわけではありませんし、音の好みというものもありますのでどれがベストと断言できるものではありません。 いろいろ試して自分にとってのベストを探し出してみてはいかがでしょうか。 フリーウェア、シェアウェアの波形編集ソフトもテストしてみました。 AudacityとDIGITAL Mephistoです。 Audacityはちょっと良くないですね。 同じフリーソフトでも専用に特化されたものとは同じようには行かないようです。 DIGITAL Mephistoはかなり優秀なのではないでしょうか。 余談になりますが、DIGITAL Mephistoにはサンプリングレートの書き換えという機能があります。 これは変換ではなく、ヘッダ情報を書き換えて強制的にサンプリング周波数を変更してしまうもので、何かの間違いでサンプリングレートがおかしくなってしまったときなど役に立つかもしれません。 追記: SamplitudeのフォーラムでSRC比較サイトが紹介されていました。 http://src.infinitewave.ca/ Navigationのところでソフトを選べます。 サンプル数も多くかなり見やすいサイトです。 |