放送業務用バージョンであるSequoiaとは違い、SamplitudeはSDIIフォーマットへの対応を明示していません。 しかし、実はRAWモードの読み込み機能を利用する事によりSamplitudeでもSD2ファイルを読み込むことが出来ます。 このRAWモード読み込み機能はSD2ファイルの読み込みのほか、トラブルでファイルのヘッダなどが破損した場合などでも強制的に読み込ませてデータを救出する時などにも使うことが出来ます。 Samplitudeでは対応しているファイル形式以外のファイルは普通にドラッグ&ドロップしても "Wrong file format!" とエラーメッセージが出て受け付けないようになっています。 ですので拡張子無しのファイルやSD2ファイルを読み込ませるためには、RAWモードで読ませなくてはいけません。 まず File → Import Audio、もしくはショートカットキー "CTRL+I" でImport Sample...ダイアログを呼び出します。
"ファイルの種類" はデフォルトの状態ではwav、aif、wma、mpgしか表示されないようになっていますので "All files"に設定して全てのファイルを選択できるようにします。 今回はAltiverb用にユーザーが製作したImpluse Responseファイルを読み込んでみます。 森林のIRファイルという変わったものです^^; 恐らくモノラルのSD2形式と思われますが、拡張子は付いていません。
ファイルを指定すると右のようなダイアログが表示されます。 The selected file is not a wave file. You can select a format to import the file as dump. 指定されたファイルはWaveファイルではありません。 出力するフォーマットを選択することが出来ます。 Cut file header start position of audio data: Bytes ファイルのヘッダをカットします。 ヘッダのByte数を入力します。 Windowsで作られたファイルであれば44バイトです。 Macで製作されたファイルでMacBinaryが付加されている場合は128バイト、 MacBinaryが付加されていなかったりMacintosh Binary Cutterなどを通していれば0バイトでOKです。 FDやFTPを経由した場合など自動的にMacBinaryがカットされている場合もありますので、専用ソフトを使う、もしくは0と128の両方をチェックすることをお勧めします。 Bit resolution 解像度 (8bit、16bit、24bit、IEEE Floationg Point) とエンディアンの種類を選択します。 (エンディアンはファイルを製作したOSに依存します) Format Mono/StereoとSamplerateを指定します。 New project type HD/RAM、新たに作成するプロジェクトの種類を選択します。 RAWで読み込むためには、このダイアログでファイルタイプを手動で選択してやらなければいけません。 Altiverb用Impluse Responseファイルということですので、Macで製作されたモノラルのファイルということまでは分かっています。 ヘッダは今回はMacintosh Binary Cutterを使用したので0バイトです。 サンプルレートは恐らく44.1kHzで大丈夫でしょう。 あとは解像度だけですので16bitと24bitで試してみましょう。 OKを押すとWaveの保存場所を訊かれます。 対応形式以外のファイルタイプは直接は扱うことが出来ないので読み込んですぐにWavに変換しているようです。 適当な名前で保存します。
16bitのForest3では音割れが出ています。正しく読み込めていない感じです。 24bitのForest3_24ではピークで-20dBと音は小さいですがきちんとした波形になっています。 これが正しい状態のように思います。 念のためFloatも試してみましたが波形にはなりませんでした。 なお、今回のファイルはIRとしては音が小さ過ぎます。 これはRAW読み込みに起因するためなのか、そもそもこのような音量だったかまではちょっと分かりません。 状態が分かっているSD2ファイルがあればいいのですが… 一応読めるというだけで過信はしないでください。 [追加] napimusicさんから "試してみましたがレベルや音質には特に問題は感じませんでした" との検証報告を頂きました。 また、マックバイナリについてもご意見を頂きましたので反映させていただきました。 ありがとうございました。 |